Shopify(ショッピファイ)にはさまざまなアプリが用意されているため、活用することで顧客にとっても使いやすいECサイトを構築することができます。
しかし、Shopifyアプリにはどのようなものがあるのか知らないという方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、Shopifyアプリの概要やメリット、注意点、目的別のおすすめShopifyアプリについて詳しく解説します。
Shopifyアプリとは?
Shopifyアプリとは、ストアの機能や利便性を拡張する機能です。
2024年2月時点では8,000以上のShopifyアプリがストアに揃っているため、Shopifyストアを自分好みにカスタマイズすることができます。
Shopifyアプリには無料と有料の両方がありますが、有料のアプリであっても無料体験期間を設けているものが多いため、幅広い選択肢からアプリを選ぶことができます。
WordPressやGoogleChromeでいうところのプラグインと同様のイメージを持っておくと良いでしょう。
Shopifyアプリを使うメリット
Shopifyアプリを使うメリットは以下の通りです。
- 必要な機能を追加できる
- 売上や集客力アップにつながる
それぞれのメリットについて、以下で詳しく解説します。
1.必要な機能を追加できる
Shopifyアプリの最大のメリットは、Shopifyストアに必要な機能を追加できることです。
Shopifyアプリは多種多様な機能が揃っているため、集客に不安がある場合は集客に特化したSEO対策のアプリを利用したり、配送が面倒だと感じるのであれば物流をアウトソースできるアプリを使うことで改善することができます。
このように、Shopifyアプリにはユーザーが求めるさまざまな機能を追加することができるため、もともと備わっている機能では不足する部分を補うことができるのです。
2.売上や集客力アップにつながる
Shopifyアプリの中には売上アップや集客力アップに特化した機能を持っているアプリも多く提供されています。
インターネット環境があれば誰でもネットショップを開設できるようになった現代において、ネットショップ同士の競合が激化していることから、ネットショップを開設しても集客できない、思ったような売上が上がらないという課題が多いです。
しかし、Shopifyアプリを利用することで売上や集客を最大化することができるため、競合に勝つことのできるショップを構築することができるのです。
たとえば、集客力アップでいえば検索エンジンで上位表示を目指すためのSEO対策をサポートするアプリであったり、売上アップでいえばお客さんが商品の購入を検討しやすいような商品紹介や導線作りなどのサポートを行えるアプリがあります。
このように、Shopifyでネットショップを開設する目的となる売上をあげるためのアプリは数多く提供されているのです。
Shopifyアプリを使うときの注意点
Shopifyアプリを使うときの注意点は以下の通りです。
- 不測のトラブルが発生する可能性がある
- サイト表示速度が遅くなる可能性がある
それぞれの注意点について、以下で詳しく解説します。
1.不測のトラブルが発生する可能性がある
Shopifyアプリを作成しているのはShopifyではなく、サードパーティーと言われる別の会社となるため、Shopifyでも予測できないトラブルが発生することがあります。
この仕組みはAppleの「App Store」やGoogleの「Google Play Store」と同じ仕組みであるため、基本的な仕組みについては問題ありません。
しかし、ShopifyアプリはECサイトの構造を変化させるものとなるため、Shopifyアプリ同士が干渉したり、Shopifyのアップデートによって画面表示にトラブルが発生するなど、不測のトラブルが発生する可能性があるのです。
Shopifyアプリを導入することに慎重になりすぎるのもよくありませんが、Shopifyアプリを導入するときは内部構造のバックアップを定期的に取っておき、トラブルが起きたときに元の状態に戻せるようにしておく必要があります。
ただし、Shopify App Storeに表示されるためにはShopifyによる厳しい審査があるためウイルスや悪意のあるシステムで構築されているアプリは存在しないため、その点は安心して問題ありません。
2.サイト表示速度が遅くなる可能性がある
Shopifyアプリはさまざまな機能を追加できるため非常に便利ですが、Shopifyアプリを導入しすぎるとサイト表示速度が遅くなってしまうことがあります。
サイト表示速度が遅くなってしまうと、せっかくあなたのECサイトを訪問してくれたユーザーがページが表示される前に離脱してしまう恐れがあるため、ページ表示速度は常に最適化する必要があります。
ページ表示速度についてはGoogleも言及しており、ページ表示速度が1秒から3秒になると直帰率が32%増加、6秒になると106%増加、10秒まで遅くなると123%増加すると言われています。(参照:Think with Google「Find out how you stack up to new industry benchmarks for mobile page speed」)
また、ページ表示速度はSEO対策にも大きな影響があると言われているため、ページ表示速度は売上拡大の観点においても、SEO対策の観点においても最適化しておく必要があります。
ページ表示速度については、Googleが提供している「PageSpeed Insights」というサイトを利用すれば無料でチェックすることができます。
販売促進におすすめのShopifyアプリ
販売促進におすすめのShopifyアプリは以下の通りです。
- PeecAI
- Judge.me Product Reviews
- Klaviyo
それぞれのShopifyアプリについて、以下で詳しく解説します。
1.PeecAI
PeecAIは、AIレコメンドエンジンを活用して、年代や性別、閲覧履歴などをもとに個別に商品をおすすめすることのできる無料のアプリです。
すでに売上のあるECサイトが対象となりますが、アップセルやクロスセルに対する戦略としても効果的となります。
2.Judge.me Product Reviews
Judge.me Product Reviewsは、写真や動画を用いたレビュー投稿をストアに追加できる基本無料のアプリです。
競合が数多く存在するネットショップ市場では、実際に利用・購入したユーザーの口コミ評判は購買を決定する非常に重要なポイントとなるため、導入しておいて損はありません。
3.Klaviyo
Klaviyoは、メールマガジンを配信できるアプリです。
毎月250名(500件)までのメール送信は無料となっており、メールマガジンやカートに入れてそのまま購入されなかった商品に対して販促のメールを送信することなどが主な機能となります。
ユーザー属性によって送信先を決定したり、開封率やクリック率などの効果測定をすることもできるため、効果的な販売戦略を打ち出すことができるでしょう。
SEO対策におすすめのShopifyアプリ
SEO対策におすすめのShopifyアプリは以下の通りです。
- SEO Manager
- Plug In SEO
SEO対策はGoogleやYahoo!などの検索エンジンでストアを上位表示させるための施策となっており、検索エンジンからの見込み顧客の流入が見込めます。
それでは、それぞれのShopifyアプリについて、以下で詳しく解説します。
1.SEO Manager
SEO Managerは、キーワード選定や商品タイトル、メタディスクリプションなどのSEO対策をサポートしてくれるアプリです。
月額20ドルの有料アプリとなりますが、7日間の無料体験期間が用意されています。。
2.Plug In SEO
Plug In SEOは、基本的なSEO対策に加えて、SEO対策に問題点がないかを診断してくれる機能が備わっているアプリです。
無料版と有料版の2種類が提供されていますが、無料版ではSEO対策の機能は備わっておらず、診断機能のみとなるため、基本的には有料版にする必要があります。
有料版は月額20ドルで14日間の無料体験期間が用意されています。
SNSとの連携におすすめのShopifyアプリ
SNSとの連携におすすめのShopifyアプリは以下の通りです。
- One Click Social Login
- Instafeed – Instagramフィード連携アプリ
それぞれのShopifyアプリについて、以下で詳しく解説します。
1.One Click Social Login
One Click Social Loginは、作成済みのSNSアカウントと連携するためのアプリです。
Shopifyで商品を購入するためにはアカウント作成が必要となりますが、新しくアカウントを作成するユーザーも多いことが現状となりますが、One Click Social Loginを導入すればプライベートアカウントでもワンクリックでログインできるようになります。
月額0.99ドルでSNSアカウント連携機能を利用することができ、facebook・X(旧Twitter)・Instagram・LINE・Amazon・Googleなど、主要なSNSと連携することが可能です。
2.Instafeed – Instagramフィード連携アプリ
Instafeed – Instagramフィード連携アプリはInstagramが公認しているフィードアプリで、ShopifyストアにInstagramの投稿を表示する機能があります。
また、Instagramの投稿にShopifyの商品をタグづけすることができるため、相乗効果が期待できます。
越境ECにおすすめのShopifyアプリ
越境ECにおすすめのShopifyアプリは以下の通りです。
- Weglot
- LangShop
- Ship&co
それぞれのShopifyアプリについて、以下で詳しく解説します。
1.Weglot
Weglotは、ストアをさまざまな言語に翻訳できるアプリです。
翻訳された言語はGoogleでインデックスされるため、ほかの国と地域の検索エンジンでも上位表示位を目指すための多言語SEOをすることもできます。
月額料金は9.9ドル〜となっており、10日間の無料体験期間が用意されています。
2.LangShop
LangShopは、言語と通貨を自動で翻訳するアプリです。
200以上の言語と80以上の通貨に対応しているため、さまざまな国と地域で最適な表示をすることができます。
月額10ドル〜利用することができ、14日間の無料体験期間が用意されています。
3.Ship&co
Ship&coは、海外発送に対応できる出荷管理システムを利用できるアプリです。
送り状の発行やECサイトのステータス更新、追跡番号の伝達などを一貫して行うことができます。
月額34ドルからと費用はかかりますが、出荷作業の90%を短縮することもできます。
配送に便利なおすすめのShopifyアプリ
配送に便利なおすすめのShopifyアプリは以下の通りです。
- 配送日時指定.amp
- OPENLOGI
それぞれのShopifyアプリについて、以下で詳しく解説します。
1.配送日時指定.amp
配送日時指定.ampは、顧客が配送日時を指定できるようになるアプリです。
ヤマト運輸や佐川急便、日本郵便といった日本の主要な配送業者に対応しています。
月額9.8ドルで利用することができ、14日間の無料体験期間があります。
2.OPENLOGI
OPENLOGIは、倉庫に荷物を保管して、配送を自動化できる物流のアウトソーシングを利用できるアプリです。
月額料金やシステム利用料金は無料ですが、商品保管料1点1日0.2円~、配送:1点370円~という費用が発生します。
まとめ
本記事では、Shopifyアプリの概要やメリット、注意点、目的別のおすすめShopifyアプリについて詳しく解説しました。
Shopifyには目的に応じたさまざまなアプリが提供されているため、ご自身が必要だと思う機能を利用して利用のストアを作ってみてください。
ただし、便利だからといって導入しすぎるとトラブルが発生したり、ページ表示速度が遅くなってしまうなどのデメリットもあるため、本当に必要なアプリだけを導入するといいでしょう。